大学コンソーシアムせと 韓国利川市大学生交流事業

 この事業は、大学コンソーシアムせとに加盟する大学の学生と、瀬戸市の友好姉妹提携都市である韓国利川市にある大学の学生を対象とし、次世代を担う若者が知り合い、お互いの文化を伝えることを通じて、日韓の和平につながる新しい意識の芽生えを、草の根的な交流を通じて目指したもので、今年で2回目の交流となりました。昨年度は青江文化産業大学と、本年度は同大学に加え韓国観光大学との交流事業となりました。

◆事業報告◆

 8月にまず日本学生が韓国へ渡りました。韓国観光大学のカン教授が中心となって考えてくださった交流プログラムで、韓国の文化に触れ、日本に帰国した学生たちは他の学生と合流し、9月の韓国学生受け入れのために、懸命にプログラムを考え準備し、観光・生涯学習等、幅広い内容で韓国学生をもてなしました。

 

 

交流プログラム詳細報告 瀬戸から利川へ

8月9日(月)〜12日(木)

 

8月9日(月)

◆空港到着・顔合わせ

 14時に仁川国際空港到着、利川市の竹谷氏に出迎えていただきました。バスで空港から1時間半ほどのところにある韓国観光大学へ移動、今回の宿泊先であるため、荷物を置いた後、韓国学生との顔合わせを行いました。韓国の学生は青江文化産業大学から2名、韓国観光大学から3名、計5名の学生が参加しました。韓国学生全員が日本語を勉強しており、日本語でのコミュニケーションも可能でした。

各大学から代表で1名の学生と、今回随行で金城学院大学の内山潤講師にご同行いただき、計6名が利川へ向かいました。

 

◆利川市主催歓迎会

 歓迎会会場までバスで移動し、歓迎会が行われました。韓国学生の他、観光大学の教授、利川市職員にも参加していただきました。歓迎会の後は寄宿舎へ戻り、両国学生同士親睦を深めたようです。

歓迎会でいただいたお食事です。

 

8月10日(火)

 この日は、あいにくの雨でしたが、韓国観光大学の学長が時間を割いてくださり、学生と学長との懇話会が行われた。同じく観光大学日本語科のカン教授が学長の話を通訳してくださいました。カン教授はこの後、帰国までプログラムに同行してくだいました。

 懇話会の後、韓国観光大学の施設見学を行いました。フライトアテンダント養成の飛行機機内を模した施設や、ホテルサービス実習のためのホテルを再現した施設などがあり、日本学生の興味を引いたようです。

◆利川市世界陶磁器センター

 その後、利川市世界陶磁器センターへ移動して、施設を見学しました。

韓国観光大学にあるホテルの客室を模した施設です。ここでホテルサービスの実習が行われるようです。
利川市世界陶磁器センターは、現代的な陶磁器のアート作品が多く展示されていて、日本学生にとっても珍しく、楽しく見学することができました。

 

◆茶道体験・陶芸体験

 昼食後は雪峯書院に移動して茶道体験を行いました。雪峯書院はかつての韓国の教育施設で現在でも夏休みなどに子どものための韓国の伝統文化の教育プログラムなどを行っているそうです。今回はお茶の先生にお願いをして、韓国式の茶道を体験しました。

 茶道体験の後は、場所を移動して陶芸体験を行いました。ろくろを使わないで作る陶磁器作りに挑戦し、学生はそれぞれ器等を作っていました。この時作られた陶器は、乾燥して焼き上げた後、送っていただきました。

 

◆キムチ作りと民族衣装体験

 陶芸体験を終えた後は再び移動して、キムチの生産・販売を行っている施設でキムチ作りを体験しました。また、隣にある施設で韓国民族衣装の体験を行い、日本学生は初めて着る民族衣装を楽しめたようです。

韓国で本場のキムチ作りを体験です。
日本の着物とは違った趣があり、色鮮やかなチマチョゴリを着させていただきました。

 

8月11日(水)

◆国立博物館

 韓国国立中央博物館は、龍山区にある韓国を代表する文化機関で、中央で分かれた4階建ての2つの施設は、じっくり見るためには1日では足りないほどの収蔵品が収められています。今回はゆっくり見学することができませんでしたが、学生たちは有意義な時間を過ごせたようです。

たいへん大きな博物館の規模は、世界でも有数ではないでしょうか。

敬天寺十層石塔です。実物は非常に大きいです。

 

◆明洞

 明洞はソウル一の繁華街で、この日の昼食はカン教授の提案で「カルグクス」をいただきました。大変人気のある料理で、学生たちの評判も良かったようです。

 昼食後の自由時間はそれぞれ興味のある店などを見てまわり、買い物など楽しみました。

お昼にいただいた「カルグクス」。
明洞の中心にある「M PLAZA」は衣類や雑貨、カフェなどの店舗が多く入店し、若い女性が多く訪れるファッションビルです。

 

◆景福宮

 景福宮は朝鮮王朝を建国した李成桂によって1395年に建てられたもので、ソウル市内にある5大王宮の中でも最も規模が大きく、宮内には国立古宮博物館と国立民族博物館があります。

こちらは勤政殿。
 

 

◆仁寺洞・歓送会

 仁寺洞は約700mの通りに現代的な建物と韓屋が共存し、アンティークショップやモダンなギャラリー、伝統茶店などがあり、外国人に一番人気のソウルの観光スポットの一つです。学生たちは印鑑を作ったり、日本にはないお菓子を試してみたりと楽しく過ごせたようです。

 ソウルから利川へ戻る際に夕食の時間となったため、夕食を兼ねて歓送会となりました。3日間一緒に過ごしてきたメンバーだけでの歓送会でしたが、日本学生は韓国学生からメニューの焼肉、サンギョプサルの食べ方を教えてもらいながら、楽しく過ごすことができました。

 

8月12日(木)

◆帰国

 空港に向かう前に、韓国の大型スーパーであるソウルのキムズクラブに寄り土産を買いました。韓国の参加学生のほとんどはソウル在住なので、空港まで同行してくださいました。

短い時間でしたが、皆打ち解けて楽しく過ごすことができたようです。

 

 

 

◆受け入れ事前準備

 韓国からの帰国後、利川市での交流を受け、9月の韓国学生の受け入れまでの間に、おもてなしの準備を行いました。8月に韓国へ訪れた5名の学生の他に、韓国学生との交流を希望する6名の学生も加わり、プログラムを考えたり、横断幕・名札を作ったりしました。

この日は韓国へ行った学生と、新たに瀬戸での交流事業に参加を希望する学生が集まって、どのように韓国学生をもてなすかを話し合いました。
後日、韓国学生をもてなすための横断幕を作りました。

 

 

交流プログラム詳細報告 利川から瀬戸へ

9月10日(金)〜13日(月)

 

9月10日(金)

◆空港出迎え

 交流事業参加者総出でお出迎えし、韓国訪問学生は約1ヶ月ぶりの再会を果たしました。

およそ1ヶ月ぶりとなる再会。

 

◆歓迎会

 瀬戸市に到着した後、銀座通り商店街にある「うおかね」にて歓迎会を行いました。瀬戸市長、大学コンソーシアムせと事務局長の他、今回宿泊先を提供してくださった名古屋学院大学、瀬戸市職員も参加いただきました。

 歓迎会を終えてからは、瀬戸市内にある銭湯にて入浴し、宿泊をする名古屋学院大学職員宿舎へ向かいました。この日は明け方まで両国学生同士の交流会が行われました。

 
瀬戸市長の挨拶。
夜は宿舎で学生が集まり、交流会を行いました。

 

9月11日(土)

◆朝食作り

 滞在中の朝食は、日本の朝ごはんを食べてもらおうと、簡単ではありますが、おにぎりや味噌汁、煎り卵などを両国の学生が協力して作りました。

皆で朝食作り。
 

 

◆ボーリング

 この日はまず市内のボーリング場へ向かいました。韓国ではボーリング場はあるそうですが、文化としてあまり根付いていないようで、韓国学生もほとんどボーリングを行う機会がないそうです。

 
 

 

◆昼食

 ボーリングの後は、こちらも韓国学生の希望である回転寿司に行きました。韓国学生には大変喜んでいただけたようです。

 

 

◆焼き物体験・絵付け体験

 午後からはまず、瀬戸市の赤津焼会館へ行きました。赤津焼祭りを見学しながら、ロクロでの焼き物作りを体験しました。日本学生が利川市に訪れた際は、手捻りでの作陶体験をしたようですが、ロクロを使っての作陶は韓国学生のみならず、日本学生も興味を持ったようです。瀬戸の焼き物文化に触れる良い機会になりました。

 その後、場所を移動し、絵付け体験を行いました。これは、この日瀬戸市内で開催されていたせともの祭の行事の1つで、瀬戸商工会議所青年部が企画したものです。オカリナに絵付けをするもので、両国の学生共に、自分だけのオカリナ作りに打ち込んでいました。

赤津焼会館での作陶体験。
瀬戸商工会議所青年部企画の絵付けは宮前広場で行われていました。

 

◆深川神社見学

 絵付け体験を終えた後は、近くにある深川神社に向かいました。参拝をし、御守りを買ったりおみくじを引いたりと、日本の文化に触れていただきました。

 
 

 

◆浴衣着付け・せともの祭

 末広町商店街の中にある呉服店で、浴衣の着付け体験をしました。韓国学生はお店に並ぶ浴衣から好みのものを選んで、着付けをしてもらいました。日本学生も持参した浴衣を着て、全員で記念写真を撮り、その後、浴衣姿でせともの祭を見てまわりました。

好きな柄を選ぶ学生。
全員浴衣に着替えて記念撮影をしました。
 
 

 

9月12日(日)

◆喫茶店でモーニング

 モーニングを体験してほしいという日本学生の提案で、この日は「コメダ珈琲」で朝食です。

 

◆瀬戸市生涯学習講座

 瀬戸市交流学び課が主催する生涯学習講座『えほんで学ぼう世界の文化〜韓国編〜』に韓国学生が参加しました。講座の中で「ミニ韓国語講座」の時間があり、親子連れで参加された市民の方に、簡単な韓国語を教えていました。

 
 

 

◆昼食・ショッピングモール

 日本のラーメンを食べたいという韓国学生の要望があり、昼食を中華料理店「浜木綿」で食べました。韓国のラーメンとは違う日本のラーメンを、韓国学生は堪能していました。

 昼食の後は、大曽根のショッピングモールで買い物の時間をとりました。8月に韓国へ訪問した際に、日本学生と韓国学生の間で、日本のショッピングモールへ行くことが約束されており、韓国学生はここでのショッピングをとても楽しみにしていたようです。

 

 

◆歓送会

 長久手の「豆造」というお店で歓送会を開きました。自分でタコ焼きやお好み焼きを作ることができるお店だったので、韓国学生はお店のスタッフや日本学生に教えてもらいながら、タコ焼きを焼くなどしていました。

 8月に日本学生と一緒に韓国を訪問した金城学院大学の内山先生も参加してくださり、内山先生、カン先生、両国学生が一人ずつ感想を述べていきました。

 
 

 

9月13日(月)

◆帰国

 3泊4日の交流もあっという間に過ぎ、韓国学生が帰国する日になりました。この日は朝から宿舎で日本学生が作った朝食を韓国学生に振舞い、荷物をまとめた後は、宿舎がある名古屋学院大学瀬戸キャンパス内を見学させていただきました。 その後、名古屋学院大学を出発し、瀬戸蔵ミュージアムの見学を行いました。

 最後は事務局、参加学生全員でセントレアまで見送りに行き、4日間の交流を終えました。

 

あっという間の4日間でしたが、両国の学生同士交流を深めることができました。この場に留まらず、これからも日韓の交流が続いていくことを望みます。